ブドウ種子エキス(プロアントシアニジン)
プロアントシアニジン |
| 正常な生体内では、酸化と抗酸化のバランスがうまく保たれています。このバランスが崩れて、過剰な活性酸素が血管や細胞を攻撃することが、動脈硬化や糖尿病合併症などの生活習慣病や老化の原因になると言われています。こうした活性酸素の悪い働きを抑えるのが抗酸化物質です。ポリフェノールは様々な食品に含まれ、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化ビタミンと並んで重要な抗酸化物質と考えられています。 天然のポリフェノールは、ブドウをはじめ、お茶、カカオ、リンゴ、蕎麦、ブルーベリー、などの多くの植物性食品に含まれています。当社では、これらポリフェノールの抗酸化力を比較し、ブドウ種子に含まれるポリフェノールの主成分「プロアントシアニジン」が、特に強い抗酸化力を示すことを明らかにしました1) 。また、水とアルコールを利用した独自の技術と、世界各地から選別した良質のブドウ種子を用い、プロアントシアニジンを豊富に含むブドウ種子エキスを開発することに成功しました。 動物試験及び臨床試験において、ブドウ種子エキスの機能性を評価しました。その結果、ウサギにおいて動脈硬化を予防すること(図1)2)、ヒトにおいて運動による筋力低下を予防すること、マウスにおいて白内障発症を予防すること、ヒトにおいて血液中のLDL酸化抵抗性を増進させること、ヒトにおいて腸内フローラを改善し便臭を軽減すること、ヒトにおいて色素斑(しみ)を改善すること(図2)3)など様々な効果が確認されています。 |
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図1.動脈硬化モデル動物におけるブドウ種子エキスの効果 |
コレステロールを1%添加した飼料と、さらにブドウ種子エキス(GSE)を0.1%添加した飼料をウサギに1ヶ月間与え、大動脈における動脈硬化面積を比較した。その結果、コレステロールのみを与えた場合、大動脈の約70%に動脈硬化の発症が認められたが、ブドウ種子エキスを含む飼料を与えたウサギでは、動脈硬化の発症が有意に抑制された。なお、抑制の度合いは、高コレステロール血症治療薬であるプロブコールを1%添加した場合と同等であった。 | |
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図2.女性の色素斑(しみ)におけるブドウ種子エキスの改善効果 |
成人女性被験者12名にブドウ種子エキス200mgを含む錠剤を6ヶ月間摂取させ、色素斑(しみ)に対する影響を検討した。ブドウ種子エキスの摂取によって、3ヶ月目から顔のしみが薄くなり、6ヶ月目で明確な改善効果が確認された。 | | |
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《引用文献》 |
1) |
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細山浩、有賀敏明: 健康食品素材としてのブドウ種子抽出物,FOOD Style21, 66-70 (1998) |
2) |
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Yamakoshi, J. et al.: Proanthocyanidin-rich extract from grape seeds attenuates the development of aortic atherosclerosis in cholesterol-fed rabbits, Atherosclerosis, 145, 421-422 (1999) |
3) |
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Yamakoshi, J. et al.: Oral intake of proanthocyanidin-rich extract from grape seeds improves chloasma, Phytotherapy Res., 18, 895-899 (2004) |
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